あなたのキスは 甘い媚薬で
私は 淫らに 色付いていく
――― kiss ―――
肩に うなじに 胸元に ・・・
一つ また一つと あなたの熱が 解き放たれるたびに
私は うち震えながら 快楽に 華開いていく
あなたが 男で 私が 女で ・・・
こんな 当たり前の事実が こんなに 嬉しいなんて
それは あなただから 他ならない あなただから
今宵も また 禁断の果実を かじりとり
口移しで ともに 味わう
滴り落ちる 蜜は 芳醇で 濃密で ・・・
その むせ返るような 甘い香りに
理性を 脱ぎ去り 貪欲なだけの 雄と雌に 成り果てる
欲望のままに あなたを 求め続け
ただひたすらに 私を 与え続ける
滴る汗が 交じり合う唾液が こんなに 甘いなんて 知らなかった
求めても求めても すぐに 渇きを覚える 身体に
またしても 背徳の罪を犯し 禁断の果実を もぎり取る
止まない熱 明けない夜
楽園を追放された 二人は 永遠に この時間を 繰り返す
いつまでも いつまでも
それでも 堕ちるところが 快楽の地獄ならば
恐れることなど 何もない
あなたと 永遠に 結ばれ続けるのだから
指に 膝に 背中に ・・・
一つ また一つと あなたの キスが 降り注ぐ
私は 色づき ――― ・・・ 妖しく 狂い咲き続けた